眠り続けて三百年
すでに親しき人たちは亡くて
今は誰も知らないお姫様
目覚める為に王子のキスが必要でも
見ず知らずの姫に命をかける人もいない
魔女はとっくに違う世界に飛び立って
城は廃墟で崩れかけ
その中でひたすら眠り続ける眠り姫
目覚めることも年をとることもなく
眠った時のように美しく輝きに満ちていた
もはや城の伝説となった眠り姫
まだ生きて王子の奇跡を待っているのに
なら王子はどこに行ったのか
王子は魔女の力に魅了され
魔女とともに既に世界にはいなかった
一人ぼっちの眠り姫
そこに一筋の光が城を射した
「眠り姫よ…そなたは永いこと眠りについた…私が一つ願いを叶えてあげよう…何がいい?何でも申してみなさい…」
「神様…私はもう一人が嫌なのです。今までは死んで天使になりたいと思っていました…けれど今は私を城の前に銅像として甦らせてはいただけませんか?この街の人たちを見ていたいのです…」
「その願い…叶えてあげましょう…」
眠り姫はお城の前に銅像として甦り
城も元通りに戻りました
街や世界中の人たちが魔法を掛けられたように
眠り姫の伝説を思い出し
お城に遊びに来るようになりました
眠り姫は王子や魔女を恨むことなく
末永く街を見守り続けました
すでに親しき人たちは亡くて
今は誰も知らないお姫様
目覚める為に王子のキスが必要でも
見ず知らずの姫に命をかける人もいない
魔女はとっくに違う世界に飛び立って
城は廃墟で崩れかけ
その中でひたすら眠り続ける眠り姫
目覚めることも年をとることもなく
眠った時のように美しく輝きに満ちていた
もはや城の伝説となった眠り姫
まだ生きて王子の奇跡を待っているのに
なら王子はどこに行ったのか
王子は魔女の力に魅了され
魔女とともに既に世界にはいなかった
一人ぼっちの眠り姫
そこに一筋の光が城を射した
「眠り姫よ…そなたは永いこと眠りについた…私が一つ願いを叶えてあげよう…何がいい?何でも申してみなさい…」
「神様…私はもう一人が嫌なのです。今までは死んで天使になりたいと思っていました…けれど今は私を城の前に銅像として甦らせてはいただけませんか?この街の人たちを見ていたいのです…」
「その願い…叶えてあげましょう…」
眠り姫はお城の前に銅像として甦り
城も元通りに戻りました
街や世界中の人たちが魔法を掛けられたように
眠り姫の伝説を思い出し
お城に遊びに来るようになりました
眠り姫は王子や魔女を恨むことなく
末永く街を見守り続けました
コメント