時は流れ止まることは決してない。
流れに流れた時は決して幸福だけを流してくれるとは限らない。
そんなことは随分前から分かっていたはず。
なのに僕は心のどこかで期待していたのだ。
まだ期待していたのだ。
けれど時とは残酷なもので僕の期待とはまったく逆へと時は流れていったのだ。
僕はこれからどうなるのだろう。
一輪の花をこの手にしたのに気持ちは変わらない。
暗闇をまだ進んでる。
散り逝く華と共に。
僕も朽ちる。
己の思考と共に。
暗闇の中へと消えてゆく。
そんな考えが僕を支配している。
僕が終わるのは時間の問題なのかもしれない。
闇は僕を離してはくれない。
そうか今までの僕は幸せ過ぎたのかもしれない。
思わず笑いが零れる。
今までの僕は恵まれていた。
恵まれすぎていた。
だからこれからは落ちて行くのだ。
そうとしか思えない。
でなければ。
もう何も分からない。
落ちるのだというのならそう言っていただきたい。
これ以上期待させないで。

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